日本食信仰にはウンザリ

行政の行うメタボ話では、必ずって言って良いほど『食生活の欧米化』が登場する。

食事の欧米化が原因で肥満者や生活習慣病が増え続けている。「健康を守るためには日本食ですよ。」ほとんど決まり文句ですね。

しかし、食事の欧米化によってもたらされたものは生活習慣病よりも日本人の長寿命化である。

戦後、日本人が長寿命になった事と食事の欧米化(動物由来のエネルギー摂取率向上が欧米化としています)はしっかりとした相関があり、なかでもコレステロール摂取量が増えたことが大きく貢献しているのではないかと言われております。

1950年代の日本は先進地域と比較すれば10年以上も短命な国でした。
栄養不足で感染症に罹ったり、脳出血で亡くなったものでした。
今でも、血清コレステロール値が低い人は早世傾向です。

今の日本ではコレステロールは嫌われ者です。

長寿の功労者を悪者扱いしていいのですか?

糖尿病が増える原因は食事の欧米化それ自体ではないのです。(主犯としては)

それは食事の疑似欧米化(注)にあるとどらねこは睨んでます。