食事の疑似欧米化

高脂肪食のアメリカですが、彼らの食事形式は日本食と大きく違う点があります。
多くの日本人は穀類を主食として食べますが、アメリカでは穀類の扱いは添え物程度なのです。(まぁ主食に近い食べ方をすることもありますが)

食の欧米化が進んでいるとか言われているのだけど、動物性食品の摂取量からみればその通りなのですが、穀類を主食とし、汁物、おかずを食べるという日本食の形態はほとんど崩れていないのです。

どらねこはこの現象を『食事の疑似欧米化』と勝手に名付けました。

では、食事の疑似欧米化は何が悪いのでしょうか。

その前にインスリンの働きを見ておきましょう。

インスリンは炭水化物を含む食品をたべた事により、血液中のグルコース濃度が高くなると膵臓から分泌されます。

インスリンの役割は大雑把にいうと血糖値を下げる なのですが、どうして血糖値が下がるのでしょうか?

? 骨格筋にグルコース(血糖)を取り込む作用がある

? 肝臓でのグリコーゲン(グルコースがいっぱい繋がったでんぷんみたいなもの)分解の抑制

? 脂肪組織におけるグルコースの取り込み促進

? ?のグルコースを基に脂肪を合成する

正確性には欠きますがまぁこんな理由です。

インスリンはヒトにとって必要不可欠なホルモンなのですが、インスリンの作用によりグルコース(炭水化物)から脂肪が作られるんだ、ということがわかります。逆を言えば、インスリンが無ければ体は貯蔵脂肪を合成しないということなのです。

 油を食べる→体脂肪 (×)

 炭水化物を食べる→インスリン分泌→体脂肪 (○) 

炭水化物+油→インスリン分泌→体脂肪 (◎)
 もちろん、その人に
とっての適量であればまったく問題なんて無いわけで、過剰に食べた場合に問題になるのです。

食事の疑似欧米化の何が悪いのかもうお解りになったと思います。

主食のごはん(炭水化物)と大量の動物性食品(飽和脂肪酸)の組み合わせが最悪です。

疑似欧米化食はエネルギー(カロリー)量の割に大変太りやすい食事なのです。

この食事では糖尿病の人が増えても不思議でも何でもありません。